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手術の覚悟を決めての診察

自分の頭にある下垂体に腫瘍があるという事が分かって、最初はかなり驚いたのですが自分でもいろいろ調べてみると先生も話されていましたが、悪性であることはほとんどなく、良性の腫瘍なので今すぐ死に至るということはないようのでひとまずは安心していたのですが、ほとんどが外科的手術を行うそうなので、この点に関しては、自分でも覚悟を決めていました。

何より脳外科で有名なS外科なので、先生に任せておけばいいだろうと考えていました。

そして、MRIの撮影も行い、いよいよ院長先生の診察の日が来ました。

下垂体腺種についていろいろな説明をしていただき、大体理解できていつ手術の話が出るのだろうと思っていましたが、以外や以外とりあえず薬(パーロデル)で様子を見てみましょう、と言われました。

私の症状としては成長ホルモン産生腫瘍で当時80ぐらい出ていました。

異常のない一般人で0.5までだそうですから、とんでもない数字である事が分かります。

薬で様子を見る理由は手術をしても正常な値まで下がる可能性が低いので、薬(パーロデル)で様子を見てはどうですか?と言うことでした。本当にそれでいいのかなぁという気持ちもありましたが、手術せずにすむかもという気持ちもありました。

それから薬(パーロデル)を服用する生活が始まりました。

ところが、薬を飲みはじめて3日後、突然体調に異変が起きはじめました。

お腹が痛くなり始めたのです。
しかも時間が経つにつれてひどくなってきます。

「なんてキツイ薬なんだ」と思いましたね。
そのうち限界が来て我慢が出来なくなり病院に駆け込みました。

パーロデルを飲みはじめてからお腹が痛くなってきたと説明したのですが、それはちょっと考えられないと言われました。

ですが現に痛くて痛くてどうしようもありません。

結局痛み止めの注射をうってもらい、その日は入院することになりました。

次の日、朝から検査。で何がわかったか。

虫垂炎(盲腸)だったのです。笑っちゃいますね、でもマジ痛かった。

パーロデルはまったく関係ありませんでした。
あまりのタイミンングにてっきり薬のせいだと勘違いしてしまいました。

そして、その日に手術してもらいました。

予想外の虫垂炎の手術も無事に終わりましたが、その後もパーロデル飲む生活が始まりました。

二ヶ月に一回ぐらいのペースで採血をして成長ホルモンの値を見るだけで治療と言った治療はありませんでした。

成長ホルモンも当初80ぐらいあった値も40半ばぐらいまで下がりましたがそれ以上は下がることはありませんでした。

結局そのような状態が4年ほど続きました。今、考えると長すぎたように思います。

本当にこのような状態でよいのかと色々思いましたが、「手術しますか?」という言い方しかされず、「手術した方がいいですよ」と言われれば「お願します」と言う覚悟はあったのですが、「手術しますか?」と言われれば、私もしなくて良いならしたくない気持ちがありずるずると進歩のない状態でした。

先生が積極的に手術を進めなかった理由は「手術しても成長ホルモンの値は下がらず、こんなことなら手術しなければ良かった」といった患者が何人かいたようです。この事を聞いた頃から本当にこの病院でいいのだろうか?この先生でいいのだろうか?と少しづつ考えるようになりました。

1度目の手術までの記録

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