いよいよ手術
手術の説明もいろいろ話していただき鼻からアプローチする経鼻法(ハーディー)と言う方法で手術することになりました。
いよいよ手術当日、かなり緊張してきました。
やはり場所が場所だけに怖かったです。
ストレッチャーに移り、嫁さんに見守れながら手術室に向かいました。
手術室と言うのはドラマで見るようなシチュエーションそのままでしたね。
部屋はかなり広く真ん中に手術台が置かれています。
私は緊張しながらそこに移りました。
横になってしばらくすると看護師さん?が、少し眠くなりますねーと言いながら点滴から何やら私の体内に入れてきました。
私はこれが麻酔だとは知らず、気が付けば手術は終わっていました。
手術前の説明では今回の下垂体腺種の摘出手術は開頭手術ではなく経鼻法で行うため、患者自身のダメージは少ないと聞いていたので、緊張はしていたものの気分的には意外と楽に構えていました。
ところが、麻酔が切れて目が覚めてからと言うもの気分が悪くて吐きそうでたまりませんでした。
思わず、もう一度麻酔をしてくれと言ったほどです。これもかなり個人差があるとは思いますが。
手術室から出て病室に戻る時、嫁さんと当時六ヶ月の息子が待っていてくれて顔を見ただけで少しホッとしたのを覚えています。
手術が終わったその日の夜から翌朝までが一番辛かったですね。
何が辛かったかと言うと、鼻に詰め物をするとは聞いていたものの、カンカンに詰められていて、もうまったく鼻での呼吸は出来ず、口呼吸のみになりました。それだけのみならず、私の場合夜中にのどの奥に違和感を感じ何なんだろうと、看護師さんを呼びのどを見てもらうと、鼻に詰めているガーゼが出てきてのどチンコ(この表現は正しくないかもしれません)に絡まっていました。
今、思い出しただけでもエヅきそうです。(オエッ!)
看護師さんに何とかして欲しいとお願いしましたが、夜中の出来事でしたので朝まで我慢できないかと言われ一度は我慢しようと思いましたが、やはり耐えられず、再度お願いしたら、その看護師さんはハサミを持ってきて僕の口にハサミを入れてガーゼを切ってくれました。
あの時は本当によくやってくれたと思います。
その後も何度かガーゼが出てきたので耳鼻科の先生にやはりハサミで切ってもらいましたが正直なところガーゼが出てこないようにしっかり詰めといてくれよと思いました。
鼻の詰め物は4日ほど詰めっぱなしでした。私は花粉症でもあるので春先は鼻が詰まって苦しいですが、あれだけ完全にふさがれてしまうと言うのはかなり辛かったです。
手術自体はうまくいったとおっしゃっていましたが、腫瘍は完全に取りきれていないようです。 それでうまくいったと言えるのか疑問でしたが、、、、、。
そして問題の成長ホルモンの値ですが、20~30ぐらいまでは下がりましたが、私はこの程度か、、、と言った感じでした。やらないよりマシ程度でしたね。
身体の変化は、少し手のむくみはなくなったように思います。
指の太さは変わりませんが、、、、。
その後もパーロデールを1日6錠服用し20を切るか切らないかのあたりをさまよっていました。その後もとても完治したとは言えない状態が続きます。
そして、次の月に下垂体の手術を受ける発端となった顎下腺腫瘍の手術も受けました。 こちらも全身麻酔でしたが、下垂体腺種の手術に比べたらはっきり言って楽勝です(^^) もちろん私自身のダメージが、ですが。
しかし、私の身体は何でこんなにいろんなものが出来るんだろう。
この手術が人生最後であってほしかった。