2度目の手術確定そして検査入院
フィルムを持って2度目の診察の日がやってきました。
前回の説明で、T先生の治療方針は大体把握出来たので、フィルムを見て取れそうなら手術をする方向になるだろうと覚悟を決めての受診。
早速フィルムを見て、約5秒後。
これ取れますよ。
私は微笑む事しかできませんでした。
そのあと、また色々説明を受け最低でも飲み薬だけですむように(サンドスタチンを使わなくてすむように)まで持っていきたいですね。といわれ結局「取っちゃいましょう」ということになり、まずは手術の為の検査入院の手続きを取って帰る事になりました。
正確な検査をする為にサンドスタチンとパーロデールの服用もやめることになりました。
病棟に検査入院の手続きをする書類の中にこんな事が書かれていました。
「GH腺種、海綿静脈胴部に残存。超音波ドップラー及びナビゲーターを使用して、摘出を考えています。MRI、3DCTを術前にお願します。サンドスタチンを投与されており、負荷テストは正当な評価ができず今回は不要です。(術後のOGTTのみ施行します)」
と書かれていました。
検査入院は病院からの電話待ちと言う事ではっきりした日は分からず帰宅。
手術確定。その日の晩は前回の手術の事など、いろんな事を思い出して中々寝付けませんでした。
十日ほどで病院から手術の為の検査入院の電話があり、平成18年7月4日から入院することになりました。
検査内容は以下通りです。
7月4日
MRI、レントゲン撮影
7月5日
CTスキャン
7月6日
視野、視力検査、心電図
7月7日
脳血管撮影
他に、採血、蓄尿(7月4日~5日、5日~6日の2日間)
薬剤負荷試験も行う予定でしたが、私はサンドスタチンを投与していた為に正確な数字を得られないということで今回は行いませんでした。
ほとんどの検査は今までに経験済みで順調に終えましたが、脳血管撮影だけは正直辛かったです。
これはカテーテル操作を行うもので動脈にカテーテルを入れておそらく脳まで(脳の付近まで)入れて撮影のたびに造影剤を噴射して撮影します。
これが結構キツイ。造影剤を噴射するたびに頭がクラクラしたり、手がしびれたり、目の前にクモの巣のようなものがバッと見えたり、星が飛んだり、最後には吐きそう程気分が悪くなりました。
おそらく、20~30枚ぐらい撮影したでしょうか時間にして1時間ほど、最後はフラフラです。
実は、この検査の時、病室から車椅子に乗って行ったのですが何故車椅子に乗せられたのかがこの時分かりました。
フラフラで歩けないからです(^^)
先生もこの脳血管撮影が一番しんどいと言っておられましたが、本当にしんどかったです。
そして、検査も終わり病室に戻って小休止、このカテーテルを使った検査は足の付け根、ひじの内側、手首のいずれかの動脈から入れるそうですが私の場合手首から入れたので、腕は安静でしたが自由に歩く事が出来ました。
上の写真は血管撮影後、手首の血管を止血する為に風船のようなもので圧迫して固定しています。
手首だけなので自由に歩くことができますが、足の付け根から入れると6時間近く寝たままの安静だそうです。
問題の手術ですが、すぐその後かと思っていたのですが、順番待ちで早くて一ヶ月、遅くて三ヶ月先と言われました。
ゲ~ッ!
そんな適当な~、仕事の都合もあるのに~と思いましたが、手術を待っている患者さんもたくさんおられるので仕方ありません。
カテーテルの検査が終わった次の日、一時退院となりました。
退院後、サンドスタチンはもちろんの事、パーロデールの服用も止めるように指導されました。
薬を止める事でホルモン値がどれほど上がり、術後どれほど下がるかを知る為だそうです。
いつ電話があるのだろうと思いながら一ヶ月ほどしたころ、なんだか手と足がむくんできたように思います。
気のせいかと思いましたが指を組んだ感じが明らかに変わってきました。
おそらく、薬を止めたために成長ホルモンの値が上がってきたのかなと思います。
早くしてほしいと思い始めたころ、8月17日にとうとう病院から入院の電話がかかって来ました。
8月29日から入院してください。との事でした。
いよいよです。