下垂体腫瘍2度目の手術
31日いよいよ手術当日。
12時50分に病室を出るとの事、やっぱり緊張です。
手術室まではストレッチャーに乗って行くと言うイメージがありますが、ここの病院は歩きです。(^^)
しかも短パンTシャツです。
看護師さんに手術部というところまで連れて行かれ、そこの扉が開き中に入るとなんともいえない冷気とにおいがしました。
こんなところに入るのはこれが最後であってほしい。本当にそう思いました。
そこで初めてストレッチャーのような物に乗せられ、いざ手術室へ。
手術室に入る前に短パンTシャツを脱ぎ(まぁそんなことはどうでもいいのですが)、なんとも言えない緊張感が極限に達します。
心電図をつけたり何やらで5分ほど過ぎたころ、とうとう「これから麻酔をかけて行きますね。」と言われました。
「薬が入ると10秒ほどで眠ってしまいます。目が覚めた時は手術が終わっています。」といいました。
なぜか私は、じゃー10秒以上耐えてやろうと訳のわからないチャレンジに挑戦しましたが、秒殺でした。(^^)
そして
手術も無事終わり麻酔から目が醒めたとき、目の前にいた先生に「全部取れました?」と 尋ねると、「うん!うまくいきましたよ」といってくれましたが、どこまでうまく行ったのかが 知りたかったのですが、それ以上話す体力はなく、病室へ運ばれて行きました。
病室に入りまもなくすると執刀医のT先生が来てくれました。
そして、ニコッと微笑みながら
「腫瘍は全部きれいに取れたと思います。腫瘍の前にドロッとした生まれつき持っていたものも 取り除きました。そのドロッとしたしたものは腫瘍の前にあったため前回の手術のときは腫瘍が 見えなかったのかもしれません。」
ただ「この前も言いましたけど耳かき一杯分の腫瘍しか残っていなくてもホルモンの下がらない可能性が あるので、一週間後に甘いシロップを飲んで負荷テストをして、もしそれでホルモンの値が下がらなければ 腫瘍が残っている可能性があります。残っている腫瘍が手術で取れる場所にあるのであれば一ヶ月以内に 手術をしたほうがいいでしょう。しかしその可能性は低いと思います。」
「有言実行」
もう、涙が出そうでした、嫁さんは泣いてました。
そして、術後に採血したらしく、その値が2.2まで下がっていたようです。
私からすれば、ありえない数字です。
と言いますか、術後すぐに採血したホルモンの値がそんなにすぐに下がるのが驚きでした。
次の日も採血しましたがなんと1.1まで下がったそうです。
回診のとき、T先生は「これだけ下がればサンドスタチンはもう打たなくていいでしょう、よかったね」と
微笑みながら言ってくれました。
やはりカッコよすぎる。。。
もしかして、完治?
「3年目の浮気」(古っ!)ではないけれど、9年目の完治?
そんな希望がさえ芽生えてきました。
手術の結果もさることながら、4年前の手術と比較にならないぐらい術後の苦しさがずいぶんと マシでした。
医学の進歩なのか、医療レベルの差なのかわかりませんが、先生に聞くところによると麻酔のレベルがかなり進歩しているとの事です。
手術時間も前回は5時間ほど今回は3時間半ほどでした。
すべてにおいてパーフェクトです。